2018年10月18日
双極性障害なのにうつ病と診断される人がいる
今回は、本当にうつ病なのか?双極性障害など別の可能性はないのか?ということを調べる手がかりとなる「光トポグラフィー検査」や、米国で承認され日本でも臨床試験が始まった「経頭蓋磁気刺激」という治療法についてなどを、紹介いたします。双極性障害なのにうつ病と診断される人がいる、という背景には、「躁状態が短くうつ状態が長い」人がかなりの割合を占めている、ということも一因であると考えられています。うつ病の診断はこれまで問診により行われてきたため、診断がばらつくこともありました。双極性障害なのにうつ病と診断されている患者は、4割というデータもあります。光トポグラフィー検査「NIRS(ニルス)」では、脳の血流をもとにうつ病や双極性障害、統合失調症の診断をする
衝動的な行動を起こす危険がある
双極性障害なのにうつ病と診断され、抗うつ薬を飲み続けると、気分を高める作用によって衝動的な行動を起こす危険があります。例えば10年前、うつ病と診断され抗うつ薬を飲んでいたが効果が上がらず、残念ながら自殺されました。しかし衝動を起こした女性はNIRS検査により双極性障害と診断されました。ただし、自己判断で薬をやめるのは大変危険でので、薬についてはくれぐれも主治医に相談をしてください。光トポグラフィー検査は国の先進医療に承認され、全国14か所の医療機関でおこなわれており、費用は多くの施設で13000円となります。
通常、脳では不安や恐怖、悲しみを感じる「扁桃体」が過剰に反応しないように「DLPFC」という部位が抑制しています。しかし、うつになるとDLPFCの働きが低下するため、扁桃体が暴走し、不安や悲しみをずっと感じるようになります。
磁気刺激によるうつ病治療「経頭蓋磁気刺激(TMS)」
米国の大規模調査では、うつ病患者の3分の1は抗うつ薬が効かないという結果もあります。TMSではDLPFCという部分に強力な磁気を当てて脳を刺激くわえます。米国のあるクリニックでは患者の7割に効果ありました。回復後も、月1回の治療を続けている人が多いようです。FDAもうつ病を対象に承認され、日本でも杏林大学医学部付属病院で4月から臨床試験が始まる予定だそうです。双極性障害であるのに抗うつ薬を飲むと、衝動的な行動を起こす危険性もあることが問題視されているそうなので、家族など周囲の人が気づくことが、とても大切です。また、経頭蓋磁気刺激治療は、米国では薬が効かなかった患者に対して行われ、一定の効果を上げているそうです。うつ病研究が進み、治療の選択肢が一層増えそうなのはたいへん朗報です。
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